たかが高台、されど高台。
2009年 05月 29日
登別は海と山に挟まれた町。
朝晩の気温の差が激しいとガスがかかります。
そして雨が近くなると温泉から硫黄のにおいが降りてきます。
私の家から温泉まで20キロくらい離れていると思うのですが
いつも硫黄のにおいがしてくると不思議だなぁ・・・と思います。
さて。
ご依頼をいただいて作っているめしわんがあります。
高台に穴を開けてめしわんを洗って伏せたときにそこから水が出て行き
高台の内側にたまらないように作ります。
このしくみ、なかなかハードルが高いのです。
ろくろを挽く時点からうつわの内側と外側の関係をきちんとしておかなければなりません。
そうしないと削ったときに高台の内側より穴のほうが高い位置にきて水がうまく流れなかったり
無理にその高さをあわせようとすると底が恐ろしく厚くなってしまったりします。
また、高台の大きさも間違えるとうまく穴をあけられません。
この仕事をすることで、「自分のつくりの基本」ということを再度勉強することになりました。
いくつ壊したか・・・(汗)。
たくさん壊した、ということは私の「つくり」が正しくなかった、ということになります。
ものすごく意味のある作業をしました。
ご依頼いただいたお仕事で基本を確認しひとつ成長させていただくことができました。
ステキな機会をいただいてありがたいなぁ、と思います。
今日もお付き合いいただきありがとうございます!!
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お茶碗を拭く時、高台に水が残っていて
ふきんがべちゃべちゃになるの気になっていたんだよね。
食器は奥が深いね。
使いやすく機能的に、それでいておしゃれで料理を引き立てる。
創作に終わりはありませんね。
このアイディアとってもイイですよね。家で茶碗洗ってるといつも思います。
このかたちのほうが手触りも良さそうですね~。
内側のラインがきれいになってれば、
外側も同じカープになるはずなので、
高台の中を削ったら外ももうちょっと削れるなぁ~、
なんてラインを意識して削ってます。
調子に乗るといつのまにか底の厚みが紙一重になってたりしますけど。(笑)
めしわんって単純そうで実はなかなか手ごわいアイテム。
ほんとに奥が深いです。
めしわんは登場回数も多い食器なので高台に水がたまるのが気になるんですよね。
これから作るめしわんは全部これにしようか・・・。
お客様のリクエストから生まれたこのデザイン。
ほんとにありがたいなぁ、と思います。
作品を買っていただいて育ててもらってる、という感もありますが
こういう仕事をさせてもらえることでも育ててもらってる、ということを実感します。
今日も片口の底抜いたり腰を削りすぎたり(爆)。
削りすぎ要注意ですね(笑)。
外側と内側の関係は頭でわかっていても実際に完璧にできているか、というと
そんなことはありません。
水が通るように穴を開ける、という作業が加わるだけで作りがとてもシビアになります。
ほんと勉強になりました。
こんな滅茶苦茶な注文する人は・・・・・・
きつく言っときますね。(笑)
毎日使ってますよ。
使い心地もいいんですが、私の手にしっくり来ます。
のんきさんの器との相性がいいんでしょうね。
ありがたい。
ところで、ダービーは?
時間が許すなら遊びにきたらいいけど・・・・。忙しいよね(笑)。
たまちゃんが遊びにきたあかつきには登別温泉、カルルス温泉、虎杖浜温泉・・と案内しますよ♪
めしわんはシンプルな形ですがシンプルなだけにとっても難しいアイテム
だと思います。
私も再確認しました(笑)。
このめしわんを最初に作らせていただいたとき、けっこうへこみました。
そこそこ挽けてるだろうと思っていたろくろがまるでなってなかったことに
気がついたんですから・・・。
今回もまだまだだな、とほんとに勉強させていただいてます。
こういう機会はとてもありがたいと思ってます。
ダービー、これから馬券買います(笑)。
セイウンワンダー・・・でほんとにいいのか!!
とも思いますが、開き直ることにします(笑)。
高台に、ぐるりとぷちぷちと穴をあけたことがあります。
水抜けがイマイチで、すっかりリベンジを忘れておりました。
高台の高さが高すぎると、デザイン的にイマイチだったり
低いと穴があけづらかったり、難しいなぁとしみじみ。
またチャレンジしてみよう!
高台作りはすべての道に通じる、といえば大げさかもしれませんが、
最初の土取りから形成、そして削り・・・全部がちゃんとできていないと
きちんとした高台はありえないということなんだと思います。
食器を持って食べる文化のある日本だから持ったときの重さ、というのも
重要なところですよね。
陶芸を始めてろくろを買って思うように土が伸びるようになったころ調子に乗ってものすごく薄くひいてました。
そのころのものを見るとなんと貧乏くさいことか(笑)。
バランスが大事ですよね(汗)。
厭だけどもっと底までカラっと乾く機種ないのかな~なんて
友達と話していたんですよ。
どうして器つくりやってるのに、器のほうを改善する気にならなかったのでしょう。
私も挑戦してみたいです。
私は食器洗浄する機械を使ったことがないのですが、乾燥までしてくれるんですか!!すごいなぁ。
これはやって見る価値あると思います。
もしチャレンジしたときはどんな感じで乾燥したか教えてくださいな~♪